占いコラム

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2023.05.01

占いを本気でとらえたとき④

大師匠から言われたのは「私の会を名乗るには『わからない』と『できません』は言ってはいけない」ということだそうです。

前回の「占いを本気でとらえたとき③」で、「とんでもない世界に来てしまった」と書きましたが、その意味は「想像もできないような世界に来てしまった」ということです。

 

元々、師匠のお父様が占い師に騙され、家相の先生にも相談しただけで150万円を2回もとられ、そうやって建てた家に入ったら、脳の病気でお父様が倒れて半身不随になり、その後7年で亡くなり、師匠が受け継いだ会社も苦しかったので、信じていなかったはずの師匠も、霊能も何もない自称霊能者に騙されたという状態で、こういう世界にあまりいい印象ではないと言いますか、悪い印象しか持っていなかったそうです。

それが大師匠と出会った時に、圧倒的なチカラを見せられて、うっかり弟子入りしてしまったわけです。

 

そうは言っても占いですから「当たるも八卦(はっけ)当たらぬも八卦」で、普通は当たらないものだと思っていたのに、大師匠から「それは『それは当たるも八卦(はっか)当たらぬも八卦』の間違いだ」と言われ、絶対にはずさない実力を見た時に「今まで見た占いはなんだったんだ?」と思われたそうですし、そこから、もっと先の「これはSFじゃないのか?」という世界まで見せられてしまったわけでして、それが「こんな世界に来てしまった」という率直な感想になったのだそうです。

 

師匠が大師匠に、過去にあったひどい話をしましたら、家相については「その先生は知っている。まあ、相手はプロなので騙されるのは無理もないけどね」と笑われたそうです。

そして「この業界は酷くて、国家資格もないので、当てられもしない人が、名刺1枚で占い師を名乗ってデタラメをやるから、真面目にやっている人も信用されなくて、騙すのがうまい人だけが有名になっているんだよね」とお話されたそうです。

師匠はニセモノと本物を見てしまったので、その圧倒的な違いに驚き、大師匠を見て「この人みたいになりたい」と真剣に思われたそうです。

 

その後、師匠は独立して開業されたわけですが、心がけていることは「絶対にはずさない」ということだそうです。

それと、大師匠から言われたのは「私の会を名乗るには『わからない』と『できません』は言ってはいけない」ということだそうです。

できないのなら、仕事にして受けてはいけないということなのですが、師匠はそれが心に強く残っているそうです。

 

そうして相談を受け始めますと、この世には、とんでもないことで苦しんでいる人が山ほどいて、そういうことを解決するためには、普通の人が想像もできない世界に踏み込むこともあるわけです。

人に話せば「デタラメなことを言うな!」と石を投げられそうな話でも、別に信じてもらおうなんて思っておりませんし、それで助かる人が一人でもいればいいわけです。

 

「『わからない』と『できません』を言わない占い師になろう」と、師匠が独立された時に思われたことは、今も守っておられますし、弟子の私どもも守っております。

 

それで、最初のうちは、原因と解決方法が見つかるまで、師匠はお客様を1ヶ月も待たせるなんて平気でやっておられたそうです。

つづく

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