占いコラム

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2020.03.24

師匠にとっての最初の占い

「その中に銀行の人がいたでしょう」と言われたとき、ハッとされたそうです。 確かにいたのです。

私の師匠にとっての最初の占いは、大師匠に会った時だったそうです。

それまで、師匠のお父様が商売に困ったときに、占いで、ただでさえ困っているのに、お金をお父様が紹介された占い師に持っていかれるのですが、何も変わらないので、さらに困るという大変な事態になったという経験がありましたので、占い師の印象は最悪だったそうです。

占い師と知っていたら、大師匠に会うことはなかったそうですが、占い師とは知らされず、ある会社で話を聞く羽目になったそうです。

話しているうちに、占い師だとわかったそうですが、気づいたときにはもう遅く、お世話になっている会社だったので帰るわけにもいかず、「仕方ない」と思いながら話を聞いてしまったそうです。

その会社へ行ったのが午後だったので、「今日の午前中は仕事でしたか?」と聞かれたのが始まりでした。
「はい」と答えると、次に「どこかに出かけたのか?」と問われ、「行った場所の家から観た方位は?」と聞かれ、「北東です」と言うと、「そこは忙しく人が出入りしていたでしょう」と言われたそうです。

確かに、いつも忙しい人なのですが、「今日はゆっくり話ができるから」と言われたのに、人が次から次へと出入りして、落ち着いて話すどころではなかったのだそうです。

「その中に銀行の人がいたでしょう」と言われたとき、ハッとされたそうです。

確かにいたのです。

今まで占い師に、そんなことを言われたことはなかったそうです。

「これは超能力ですか?」と尋ねると「『法則』ですよ。今日、同じ生まれの人が北東に行けば、必ずそうなるのです。ほら、見てみて」と渡されたファイルには、今言われたことが印刷されていました。

それを見て、思わず「先生!」と言ってしまったそうです。
嫌いなはずだった占い師に。
師匠は「見てきたものが違うのだ」ということが、すぐにわかったそうです。

「私は先祖に呪われているんです」という話をしたら、「自分の不幸を先祖のせいにするんじゃない」と言われ、数々の不幸の説明をされたそうです。
それを聞いて、つい言ってしまったそうです。

「私もそんなことがわかるようになりますか?」と。

大師匠はにっこり軽く言われたそうです。

「勉強すればね」

 

これが師匠の占いの初体験だそうです。
それまで話した人は、「占い師ではなかった」ことがわかったのですから。

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