占いコラム
先祖供養
2023.07.28
先祖供養の本当の意味
人生を、未来を変えたければ、まず過去を綺麗に清算することです。
師匠が大師匠に弟子入りして3ヶ月経った頃、突然「写経を300枚書け!」と言われたそうです。
理由を聞きますと”先祖供養”ということだったので驚いて「先生は以前、勉強会のメンバーが先祖のことを質問したときに否定されたではないですか?」と言いましたら、「あれは、他の人たちが、先祖を供養の対象ではなくて、オカルト的に捉えていたので、この人たちに中途半端に話したら大変なことになると思ったから、そう言ったんだ」と言われたそうです。
「でもウチは、父がお墓の指導で有名なお坊さんの指導を受けて、お墓を建て直しています」と言いますと、そのお坊さんを大師匠は知っておられましたが、「それは、お墓を建てただけで、供養ではない」とピシャリと言われたそうです。
そして「お前は、未来を変えたいんだろう?未来は、これからの行動で変わると思っているんだろうけど、それは間違いで、未来は過去を変えないと変わらない。過去とは、自分のこれまでの人生と、生まれる前なんだ。そこに自分をつくった先祖の人生があって、先祖は子孫に願いを託したかもしれないが、先祖が味わった苦も一緒に子孫に送ったんだ。つまり、お前の苦は、先祖の人生の上に成り立っているので、過去の苦を消さないと(供養)、本当の意味で自分の人生にならないので、人生は変わらない」と言われたそうです。
それを聞いた時に、師匠はハッとされたそうです。
お父様やお祖母様に聞いても、師匠の家はずっとお金が原因で苦しんだそうです。
もちろん貧乏はあったのですが、裕福な時は、他人や使用人に騙されたり裏切られたりで、結局お金の苦労が絶えなかったそうです。
師匠は、この話を聞いた時に、それまでは「同じことばかり繰り返して馬鹿なんじゃないの」と思っていたそうですが、その理由がわかったような気がしたそうです。
それですぐに「わかりました。やります!写経はいつまでに書けばいいですか?」と訊きましたら、「やる気があるのなら○日間、仕事は休むなよ!」と言われたそうです。
そういう経緯でスタートしたわけですが、師匠は写経なんてそれまで書いたことがなく、最初は1枚1時間半もかかって「これは絶対無理」と思われたそうですが、気がついてみれば期間内に書き上がっていたそうです。
写経が書き上がって、供養したのですが、大師匠は「供養が通ったら、普通ではないことが起きる」とだけ教えてくれて、「何が起きるのかな?」と不安いっぱいで供養に入ったそうですが、確かに普通では起きないことが起きたそうです。
供養で何が起きようが、人生が変わらなければ意味がないわけですが、その日から師匠の人生が音を立てて変わっていきました。
仕事仲間に「なにか秘密があるなら教えろ!」と問い詰められたことも1回や2回ではなかったそうですから、傍目から見ていても不思議なほどの変化だったのだと思われます。
その結果、家業の会社を黒字にして、借金を完済して、黒字のままで会社を整理して、なる予定もなかった占い師になったわけですから、その間の変化は師匠の想像を超えていました。
そして、師匠は自由を手に入れました。
その時に、大師匠の言葉の意味に気づき、驚きを隠せなかったそうです。
当然ながら、私も先祖供養をしておりますが、明かに先祖供養をしてから人生が変わったと思います。師匠のように音を立てていたかはわかりませんが、周りからは”快進撃”と言われるくらい変わっていきました。
企業にお勤めしていた状況から、なるつもりもなかった占い師になったわけですから、僭越ながらちょっとだけ師匠の歩みに似ているのかもしれません。
占い師になり、今度は依頼者のご供養に携わるようになり、やった人の変化と、やらなかった人の変わらなさの違いがよくわかります。
人生を、未来を変えたければ、まず過去を綺麗に清算することです。
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