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2021.06.10
時の記念日
月の毎日の変化なんてほとんど無いのですが、月を観ているとき以外の生活で変化が感じられるようになると、変化に敏感になって、そして自然を受け入れる気持ちになると、月が大きく感じられるようになるわけです。
本日、6月10日は「時の記念日」です。
671年4月25日に、天智天皇がつくった水時計で、時を計算して知らせたそれを、太陽暦になおしましたら、6月10日だったということで、この日を「時の記念日」に制定しました。
「時」は私たちに、「目標」や「期限」という概念を与え、時と時を結んだ「時間」は、時と時によって限定された空間で、「変化」を認識する基本概念となります。
言葉で言えば面倒くさいのですが、私たちは普通に「時」や「時間」を認識しております。
「時」や、それによって限定される「時間」の感覚は、人によって違っていて、あっという間の短く感じる人もいれば、長く感じる人もいるようです。
一般に、若い人の感じる時間は長く、歳をとるほど時間は短く感じるようです。
それは若い人ほど、変化と感動に満ちているので、一定の時間に経験する出来事が多くなることで人生が長く感じますが、歳をとると変化がなくなって、同じ毎日になるので、時間は短く感じるようです。
私たちは「時間」によって過ごし方を決めているので、変化がなくなると新しい経験がありませんから、心が動かない毎日が続くために、それから逃れるための本能のようなものなのかもしれません。
ですから、過ごし方によっては、歳をとってからも時間の進行が遅い人もいるわけで、変化や感動が多い人は、人生を長く感じることになります。
私は師匠に出会ったばかりの頃、「毎日昇る月を観て『月って、でっかいな〜』と思える生き方をしなさい」と言われました。
師匠も大師匠から言われたそうです。
月の毎日の変化なんてほとんど無いのですが、月を観ているとき以外の生活で変化が感じられるようになると、変化に敏感になって、そして自然を受け入れる気持ちになると、月が大きく感じられるようになるわけです。
師匠は、いつもそばにいてくれるわけでは無いので、毎日、月を眺めては、自分の生き方を確かめていました。
人間は、生きている間、この世の時間と空間の旅をするわけですが、それを退屈してあっという間に終わるか、変化と感動の連続で長く感じるかは、自分次第だと思います。
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