以前から耳にして気になっていたのですが、マッチングアプリなるものが流行っているようです。

実際のご依頼のなかでも、「マッチングアプリで出会って」というのが、ここ数年増えてきております。

男女の出会いを作るアプリなわけですが、私どもはあまり感心しません。

 

アプリをダウンロードして、そこで自分のプロフィールや希望などを入力することで、それにマッチする相手をピックアップしてくれたり、自分で検索して見つけたり、そんな感じだと思いますが、私どもには「？」という疑問しかありません。

その情報が信頼できるかということもそうですが、当然ながら、自分にとって都合の悪い部分は切り捨てる人がほとんどでしょう。

そういう都合のいい部分だけの見せ合いで相手を判断することが、果たして正しいのかということを疑問に思います。

マッチングアプリでは、人間性は全く分かりませんしね。

 

確かにこれですと、相手を見つけることについてはスピードアップできるしお手軽でしょうが、合コンや出会い系サイトでやっていることと、なんら変わらないわけです。

時代は恋愛に関しても時短を良しとして、会ったその日に交際が成立どころか、肉体関係まで成立してしまい（それを目的に使っている人も多いのですよね）、それが幸せに繋がるのなら良いのですが、3人に1人が離婚で、結婚の後悔まで入れると半数以上という結果につながっているわけで、しかもそのデータはマッチングアプリが流行る前の話ですから、決していい結果にはつながっていないことになります。

 

例えば、人をみるプロの人事部でも、新入社員を観察する期間を3ヶ月とって、それでも間違えるのに、自分の人生に大きく関わる相手を見定める期間に「時短」を取り入れれば、間違うのは当然です。

大切な決断を、慎重に行うことは、悪いことではないと思います。

 

希望の相手というのは、物理的な条件やみてくれだけですから、そのことで判断すると、顔の好みや、収入や、趣味程度の判断になり、その人が自分にピッタリで、幸せにしてくれるかどうかはわからないわけです。

 

私どもはよく、結婚相談所に行かれる人に申し上げるのですが、「なにかいいところだと勘違いしていませんか？そこで出会うのは理想の相手かもしれないけれど、大半の人は『これまで結婚できなかった人』だということを頭に入れておかないと、間違いを起こしますよ」とお伝えします。

しかし、これだけ言ってあげても、相手のいなかった男女が、わざわざお金を払って相手を見つけてもらうわけで、会社はカップルを成立させないと収入になりませんから、すごい勢いで、次から次へと相手を紹介し、その結果、あっという間に肉体関係まで発展し…というところは、合コンや出会い系サイトとまるで同じであるところが、ほとんどなわけです。

マッチングアプリは、それをスマホでより手軽に、よりスマートに見せようとしているだけです。

 

まともな占い師であれば、カップルの出会いと生年月日を観ただけで、結果を間違うことはほとんどないので、こちらの方が正確だと思います。

ただ、まともな占い師はあまりいませんが。

「コロナ禍だから、出会いもなくて、そもそも相手を見つけにくくて」というのは、ちょっと違う（別問題）と思いますよ。