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政治
2020.11.08
トランプの終焉
天中殺で大統領に就任したわけですから、再選はあり得ないのですが、その選挙が天中殺年に来るなんて、まさに歴史がトランプを追い込んだかのようでした。
本日、アメリカ大統領選挙で、選挙人の獲得人数でバイデン候補の過半数獲得が決まり、バイデン候補の勝利が確定しました。
今回は、アメリカ大統領選挙を占術的に解説しようと思います。
4年前の今頃、トランプはヒラリー・クリントンと大統領を争って、大方の予想に反して大統領になりました。
算命学国家論の代数論でいけば、オバマが政治家の家系ではなく庶民出身の大統領でしたから、これは火性の大統領になり、次は土性の大統領になるはずでした。
土性の大統領というのは、求心力のある大統領です。
これは求心力があるというだけで、政治的手腕は関係ありません。
トランプに政治的な能力がないのは、誰もが認めていませんでしたが、オバマ政治で不況に陥っていたアメリカ国民は、何も変えてくれないだろうというクリントンよりも、政治的能力はないとわかっていても、何か変えてくれるかもしれないトランプを選んだわけです。
私どもも、「いくら代数論からいえばトランプでも、まさかあんな馬鹿に大統領はないだろう」と思っておりましたが、投票数でクリントンを上回りながら、選挙人制度という200年前に決まった奇妙な制度のおかげで、トランプが当選してしまったわけです。
そのことによりトランプは、天中殺(子丑天中殺で、大統領就任式は天中殺月)の大統領になり、アメリカが苦悩の4年間を歩むことになるわけです。
中国とは経済摩擦が勃発し、あれだけ罵り合っていた北朝鮮とは、いつの間にかニッコリ握手し、国内産業は落ち込むという、かつての「強いアメリカ」はどこにいったのか、と思うほどの低迷ぶりでした。
そして、やっと4年が過ぎて、今回の大統領選でしたが、今年はトランプの天中殺年にあたっていました。
天中殺で大統領に就任したわけですから、再選はあり得ないのですが、その選挙が天中殺年に来るなんて、まさに歴史がトランプを追い込んだかのようでした。
しかし、トランプに求心力があることを見せつけられたのは、事前調査ではバイデンの圧勝が報じられたのに、実際は大接戦になってしまったことです。
「隠れトランプ」が、たくさんいたわけです。
5日間にわたる(前回は実質1日)選挙戦の勝敗を決したのは、前回トランプが最後に選挙人で逆転した五大湖のベルト地帯がバイデンになびいたことだったことに、まさに歴史の帳尻合わせを感じずにはいられませんでした。
これでアメリカは金性の大統領に移行しますから、金性の時代は攻撃本能の時代なので、新型コロナウイルスさえ終息してくれば、再び「強いアメリカ」を再現することになると思います。
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