占いコラム
コラム
2020.02.27
必要なものと障害

数年経って、その子は結婚されたそうですが、相手は10歳以上離れた、決して見栄えがいいわけでもないおじさんと、不倫の末の略奪婚だったようですが、今は離婚して一人でいるようです。
私の師匠が、まだ修行時代の話です。
当時の師匠は、相談者に答えることを禁止されていましたので、相談者と一緒に大師匠のところに行って、話を聞くという状態だったそうです。
ある女の子が「結婚がしたい」という相談だったのですが、大師匠が色々話をした中で髪型の話になって、「5万円以上する流行っている高級店で『私に似合う髪型にしてください』と言いなさい」と言われたそうです。
その子は「そんなお金はありません」と言ったそうですが、大師匠は「だから働くんだろ」と言われたそうです。
その子は何も言えず黙り込みましたが、師匠はハッとされたそうです。
その子のことは昔から知っていたそうでして、その子はいい子ではあるのですが、男性に関心をもたれるタイプには見えなかったそうです。
服装も上からかぶるようなものが多く、髪型もあまり手を入れていなかったそうです。
大師匠は「『結婚したい』という前に、その準備をしなさい」と言いたかったのです。
そして「自分に1番似合っている髪型がわかっている人に教えてもらいなさい」と言いたかったのです。
その子が帰った後、「何も言わなかったよね。真剣じゃないんだよ。あの子は、以前会った時にも『結婚したい』と言ったから、(無料で)化粧と服装のアドバイスをして『頑張ります!』と言ったけど、何も変わってないじゃない。だから、今回も何もしないと思うよ」と言われたそうです。
数年経って、その子は結婚されたそうですが、相手は10歳以上離れた、決して見栄えがいいわけでもないおじさんと、不倫の末の略奪婚だったようですが、今は離婚して一人でいるようです。
この女性は勘違いしているのです。
そんな、どうしようもないおじさんしか声をかけてくれない自分なのに、占い師に会えば、自分を変えてくれるんじゃないかと。
皆さんも似たような経験はありませんか?
占い師の仕事は、自分の準備ができてからなのです。
いろいろやりたいことはあっても、お金や努力や時間がかかると、それを理由に尻込みする。
お金や時間は必要なものであって、なければ作ればいいだけなのですが、それを「障害」にしてしまう。
実は、その気持ちが1番問題なのです。
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