占いコラム

コラム

2020.12.20

おみくじとの付き合い方

おみくじというのは、あまり踏み込んだことは書いていなくて、誰が読んでも当たり障りのないこと、どうにでも取れることしか書いていないわけです。

神社などに行くと、おみくじを買われる方が多いと思います。

これも神社の楽しみ方のひとつなので、そこの部分は否定しませんが、そこに書いてある「大吉」とか「大凶」とかに一喜一憂するのはどうなのかなと思うのです。

 

神社にはたくさんの人が訪れますが、それをたった数種類のパターンにはめてしまうことなど不可能だからです。

それでおかしいのは「待ち人」とか「商談」とか、ものすごくたくさんの項目について書かれています。

それを数パターンにはめてしまうことなど意味はないし、不可能だと思うわけです。

 

私どもは、師匠からおみくじは禁じられております。

おみくじは、やはりどこかで他力本願だからです。

同じ生年月日に生まれたって、同じ人生になることは、ほとんどありません。

そこには「選択」があるからです。

ところが、おみくじに一喜一憂する人は、おみくじに頼ってしまっているところがあります。

「人生なんて自分次第」と思っている人は、おみくじなんて興味ないと思います。

 

師匠の友人の知人が仰っていたそうですが、血液検査を1回やって、それで診断はできないそうです。

血液の状態が多少悪くても安定している人はいるし、あまり心配はない状態でも不安定な人はいるからです。

「せめて3ヶ月くらいの血液の変動と体調の変化をきかないと、診断なんかできない」と仰っていたそうです。

 

占いでも同じで、生年月日だけを伝えて、「私どうですか?」と聞かれたってわからないわけでして、私どもは「何が聞きたいのですか?」と聞きますし、そのことについての過去5年間くらいの状況は教えてもらいます。

そうしなと、占うことなんてできないからです。

 

ところが、そういうことを聞かない占い師は実は多いのです。

あれは、絶対に外れないことを言っているからです。

例えば20代の女性なら、まず恋愛相談です。

「恋愛の相談ですね」と言えば、9割は当たっているわけです。

そうではない人は1割くらいはいますが、それが外れることは気にしていないわけです。

このカラクリがわからない人は、当てられてびっくりしますよね。

同じように30代女性なら子供か不倫か結婚、40代なら健康か夫の仕事と大体決まっているわけです。

それと1点でも当てられると、あとは少々外したところで「あの先生はすごい!」という印象は残るのです。

たかが鑑定を外す占い師が実に多いから、1点でも当てられるとSNSで拡散してくれたりするわけです。

 

おみくじというのは、あまり踏み込んだことは書いていなくて、誰が読んでも当たり障りのないこと、どうにでも取れることしか書いていないわけです。

ですから、一喜一憂することなく、いいことだけをみて、明日からの活力にされればよろしいと思います。

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