占いコラム
コラム
2022.06.09
”学ぶ”ということ①
多くの人は「人生を変えたい」と願っても、その手段にたどり着くことはありません。 それが目の前にあるというのに、使わないのはもったいないなと思うのです。
私どもは、勉強会を開いたり、講演会を開いたりして、占術をお伝えしておりますが、参加されている方は、どのようなお気持ちで参加されているのでしょうか?
こういうことを改まって聞いて、「ちょっと知りたいと思って‥」とか、「趣味で‥」とか、「興味があって‥」というような答えが返ってくると、ちょっとがっかりしたりします。
目的は人それぞれだと思うものの、私見ですが、”その程度”の理由で、わざわざ会費を払って、時間を割いてまでして参加したくなるのかなと思うのです。
”その程度”のことであれば、その辺で売っている1,000円や2,000円の本で十分だからです。
曲がりなりにも、私どもはプロの占い師ですから、本に書かれているような内容もありますが、本には絶対に書かれていないノウハウも知っております。
しかし、その知識は「趣味で‥」という範疇をはるかに超えるものなのです。
どうしてこんな意地悪を言うかといいますと、「確実に人生を変える手段を話しているのに、もったいないな」と思うのです。
「そんな話は聞きたくない‥」と言われれば、それまでですが。
多くの人は「人生を変えたい」と願っても、その手段にたどり着くことはありません。
それが目の前にあるというのに、使わないのはもったいないなと思うのです。
かくなる私も、まさか占いくらいで人生が変わるなんて思っていませんでしたし、私が人生を変えられるなんて「できたらいいけど無理だ」と思っておりました。
それが仕事場の同僚に「先生(私の師匠)が面白い話をしてくれるので、東京へお招きしませんか」と誘われたことが始まりでした。
師匠の場合は、得意先の人に、大師匠の講演会に「面白い話が聞けるから行ってみないか?」と誘われたことが始まりでした。
私の場合も、師匠の場合も、占いの基礎知識なんかありませんので、講演会を聞いても半分以上は分かりませんでしたが、「よくわからないけど、面白そうだな」とは思ってしまったのです。
師匠は、その講演会の翌日に、偶然大師匠に出会ってしまって、「昨日の話はわかりましたか?」と聞かれたので、「全然」と正直に答えてしまったそうです。
そうしましたら「生年月日を教えてくれるかな?」と言われ、師匠にとって生まれて初めての占いの鑑定を受けました。
その日の行動にはじまって、さまざまなことを言い当てられたそうです。
最初「この人は超能力者じゃないか」と思ったそうで尋ねましたら、「私のしゃべったことは、ここに書いてあるよ」と、先ほどまで言われたことが書いてある書類を見せられました。
「これは法則で、誰にでも当てはまることが書いてあるから、外れたりはしないんだよ。私は長いから覚えちゃったけどね」と、大師匠は言われました。
師匠は、目の前に人生を変える手段が現れたことを直感したそうです。
それを聞いた師匠は「それは、私にでも分かりますか?」と、つい尋ねましたら「みんな、わかっているみたいだよ」と軽く言われたので、つい「先生!」と呼んでしまったそうです。
「私の人生は呪われているんじゃないかと思うくらい悲惨なんです。親の借金は背負わされるし、親族はバタバタ死ぬし。。このままでは、家族も会社の従業員も幸せにしてやれません。教えてください!」とご自分でもびっくりするようなことを、師匠は口にしておりました。
「誰があなたのことを呪うんだ?まあ、やってみたら?」と言われ、師匠はその場で弟子入りしました。
これまで「人生を変えたい」と思っていたところに、確実に人生を変えるチャンスが現れたのに、躊躇している暇はなかったと師匠は振り返ります。
「先生、私は頭が悪いので『自分で考えろ』と言われても困りますが、教えてもらえるのなら、なんでもやります!」と言ってしまうくらいに衝撃的な出来事だったそうです。
「じゃあ、勉強会に来てみれば?」と言われましたが、当時の師匠は、その会費にも困るくらいで、しかし講演会に誘ってくれた人が「一緒に行こう」と誘ってくれたので、無理とは言えず、苦労して会費を作って参加されたそうです。
大師匠は勉強会の冒頭で、「私が教えたいのは『占い』じゃない。教えたいのは『人生を変える方法』で、それには占いが簡単なんだ」と言われました。
そして「私が教えるのは、すべて私がやってみたことばかりなので、すべて実感したことばかりです。信じようと信じまいと、やれば結果は一緒です。変えたい人はついてきなさい」と宣言されました。
この日から師匠の”学び”が始まりました。
大師匠がやってきたことを”真似ぶ(まねぶ)”だけでした。
”真似ぶ”は”学ぶ”の語源です。
大師匠は度々「私の考えたことは、何ひとつない。すべて教えてもらったことだ」と仰ったそうです。
大師匠も”真似び”をされていたのです。
そして師匠の”人生を変える旅”も始まりました。
師匠が大師匠から教えられたように、私も師匠から教えられ、私の”人生を変える旅”もはじまったのでした。
コラム の関連記事
-
人心乱れるところ天乱れる
今月は丁亥月で、また異常干支です。 ですから異常年中の異常月ということになります。
-
親子の関係を語る前に知っておきたいこと
浮気の理由は「あの人は、私を女としてみてくれた」とか「私に親切だった」とかだそうですが、それは錯覚というか、無知の代償なのです。
-
師匠の「中国に行きました(出会ったすごい人たちの話)」②
「これはツボですか?」と訊きましたら、「日本に伝わっているものとは違うし、針を打つ方法がある」と言われたそうです。
-
占い師としての姿勢
おかしいと思いませんか? 「他人の旦那さんを好きになってしまったんですけど、いいですよね?」という人と、「他人の旦那さんでも、あなたが好きになったのなら奪ってしまいなさい」という「人でなし」の会話ですよ。 これが会話として成立している方が、どうかしています。