占いコラム
特集
2020.05.11
「占い」と「ビジネス」との親和性とは ~特別対談 村田和一×丸本翔一~ 後編
「実際に、目に見えるものと目に見えないものとが世の中にはあるわけで。同時に、個々人が正しいと思い込んでいることが、実は間違っているということも多い。そういった部分で、目に見えないエネルギーの正しい選択をお伝えしていく、というのが我々の仕事と言えます」
年間12万社もの新たな株式会社が誕生している一方で、起業から3年以内には、その半数近い企業が廃業を余儀なくされている昨今。長続きする会社とそうでない会社との違いはどこにあるのでしょうか。
今回は、武蔵野算命塾において占い師として数多くの経営・起業サポートを行う村田と、実際に村田へ起業相談を依頼した経験を持つ丸本翔一さんとの対談を実施。「占い」と「ビジネス」との親和性について、お互いの視点からざっくばらんに語り合ってもらいました。
こちらは後編です。
<丸本さん プロフィール>
博報堂アイ・スタジオ、東急エージェンシーなどを経て株式会社マルイチ設立。
デジタルメディア・ソーシャルメディアが生活者の重要な情報元となりうる時代において、人から人へ情報を伝播させていく「ストーリー創出力」を武器に、数々の企画業務を経験。コミュニケーション戦略策定からアイデア開発、クリエイティブディレクションに至るまで一貫して手がける。
株式会社マルイチ
https://maruichi.network/
目次
「占い」は、転ばぬ先の杖である
丸本:実際に、村田先生が経営や起業に関する相談を受けるのはどういった業種の会社が多いんですか?
村田:偏りはないんですが、直近では、IT関連企業やコンサルティングファーム、小売店の経営企業、建設系の企業などがありますね。相談内容としては、「頑張っているのになぜか数字が伸びない」というのが多いです。結局、そういった事業がうまくいっていない会社さんは、ほとんどが物事をスタートするタイミングを致命的に見誤っている場合が多いんですよ。そういう意味で言うと、占い師に相談するということは、だいたいストップをかけられると思っていただいたほうがいいですね。そこで、しっかり待てるかどうかが重要です。
丸本:それだけ、多くの企業や人がタイミングを見誤っているってことですね。
村田:その通りです。会社の事業に限らず、日常生活においても、皆さん「タイミングが重要」って言うじゃないですか。まさにそのタイミングというものを、では何で決めているかということなんですよ。それは、日常生活においてはおそらく皆さんのカンになるわけです。ただ、占い的な視点からデータを見ると、それは残念ながら悪いタイミングである可能性がある。それを私たちは、「このタイミングのほうが良いですよ」と、データに基づいてお伝えすると。
丸本:私が会社を設立するタイミングでおっしゃっていただいたことですね。
村田:はい。繰り返しにはなりますが、我々はデータに基づいてアドバイスをしているので、絶対に外さないんですよ。ただし、そのアドバイスを受け入れるかどうかは、ご本人次第にはなってしまいます。
丸本:そういったデータって、企業相手にはどのように提示しているんですか?
村田:わかりやすいよう、全て数値化して提示しています。例えば天中殺であれば、6分の1ですから、つまり17%の確率でこういう風になりますよ、という提示の仕方ですね。
丸本:なるほど!経営者的には、数字で提示されたほうが理解しやすいですもんね。ちなみに、タイミングという言葉通り、そのアドバイスというのは基本的に局地的なものになるんですか?
村田:いえ、もちろん中長期的な指針としてのアドバイスもします。ただ、企業によって今立たされている状況や課題というのは異なるので、局面局面でのアドバイスというのがメインにはなってきますね。
丸本:今までのお話を伺ってきて、占いって、つまるところ、ロジックだけでは答えの出ない時に背中を押してもらうために相談するものなのかなと思えてきました。自分自身、経営をしていて、いわゆるフレームワークとか、経営の定石みたいなものはもちろん理解していますが、それだけでは判断がつかないことも多くあるので。そういった時に、世の中には、村田先生のような方に相談している経営者がたくさんいるってことですね。
村田:そうですね。結局のところ、占いというのは転ばぬ先の杖であって、マイナスを避けるためにあるものなんですよ。それは、大難を小難に、小難を無難にできるということ。経営者になるような方々はもともと力のある方ばかりなので、そうやってマイナス面を避けるだけでも、事業はかなり順調に進んでいくことが多いんです。
丸本:なるほど。確かに、細かいつまずきが多くてうまく行っていない会社は多いですよね。ちなみに、自身も含めて、ビジネスで悩んでいるような人が村田先生に相談すべきタイミングっていつになるんですか?
村田:まず、これから起業するのであれば、起業する前の段階ですね。これは「起業相談」にあたりますが、起業をいつにすべきかというところからアドバイスをさせていただきます。先ほども言った通り、そういった時には「いったん辞めたほうがいい」となる可能性が高いんですが(笑)
丸本:そうでした(笑)。その後、先ほどのお話にもあったとおり、局面局面でアドバイスを続けていくという流れですか?
村田:そうですね。できることなら、まっさらな、何も問題のない状態の時からご相談いただくのが最適です。それだけでもマイナスを大きく避けることができるので。
丸本:では一方で、すでに事業が厳しい状況になってしまっている場合は、どのようなアドバイスになるんでしょうか。
村田:そうなると「経営相談」ということになります。まずは過去のマイナスの検証からしていき、なぜ現状のようになってしまっているのか、何を止めるべきなのかをご理解いただくという形ですね。そこから、ではプラスに持っていくためには何をしましょうという流れになります。
丸本:なるほど。何はともあれ、早い段階から村田先生のような専門家に相談することに越したことはないってことですね。
村田:そうですね。言ってしまえば、「これはまずいんじゃないか」「相談したほうがいいんじゃないか」と思えるかどうかも大切ということです。
丸本:相談した成果というか、良い効果というものは、どのくらいで実感できるようになるものなんですか?
村田:もちろん魔法ではないので、相談されて一朝一夕で効果が出るものではない、ということは覚えておいていただきたいです。ただ、経営面で言えば、3~5年後には確実に成果を実感できるものになりますね。
丸本:アドバイスにしっかりと耳を傾ければ、ですね。
村田:そういうことです。
占いが必要かどうかも、まずは気軽に相談を
丸本:少し話がズレてしまうかもしれないんですが、人間って、もともとゲン担ぎみたいなものを信じる節があるじゃないですか。
村田:ありますね。
丸本:その中でも、やはり経営者って、人一倍そういったものを取り入れてルール化していることが多いんじゃないかと思うんです。寺社仏閣巡りをしたりとか、会社に置物を置いたりとか。そういうのって、村田先生から見ると検討違いだったりするんですか?
村田:いやいや、そんなことはないですよ。ゲン担ぎ的なものでいえば、例えば、自宅を出る時とか、会社に入るときは左足から入ったほうがいいんです。
丸本:そうなんですか!初めて聞きました。面白いですね。
村田:まあ、会社にいろいろモノを置くみたいなことは、やらないほうがいいかもしれませんね。それは逆効果になってしまうことも多いので。
丸本:あえて「占い」という言葉にしなくても、そういったことは誰もがしてると思うんですよ。そこには目に見えないエネルギーがあることを、皆どこかで感じているというか。
村田:そうですね。実際に、目に見えるものと目に見えないものとが世の中にはあるわけで。同時に、個々人が正しいと思い込んでいることが、実は間違っているということも多い。そういった部分で、目に見えないエネルギーの正しい選択をお伝えしていく、というのが我々の仕事と言えます。
丸本:なるほど。今日のお話を聞いて、すごく腑に落ちた気がします。僕が相談したように、まずは自分がビジネスにおいて何となくやっていることが正しいかどうかを確認するという意味でも、村田先生のような方に一度相談してみるっていうのは大きな意味があるのかなと思いました。
村田:そうですね。そもそも、最初から「依頼する」と決めてご相談いただく必要はまったくないので、占い師が本当に必要なのかどうか、まずは会って話してみるというスタンスでいいと思っています。それこそ、今日のこの対談のような感じですね。全然堅苦しく考える必要はありません。
丸本:なるほど。それは相談する私たち側としても気楽でありがたいですね。
村田:雑談のような形で、まずは「いま会社がこういう状況です」とか「こういう悩みがあって」というお話を伺ってみて、その上で「こういうことを取り入れてみたらどうですか?」ということはご提示できるので。一度お話した結果として、活用してみようかなと思っていただくのが望ましいと思います。
丸本:どんな業種や会社規模の方でも、相談はOKなんですか?
村田:もちろんです。そもそも今のご時世、比較的小さな規模でスタートする会社さんも多いと思いますし、ご相談の内容もまったく異なると思いますから。困っていることを率直におっしゃっていただければ、一社一社に対して適切なアドバイスを行わせていただきますので、まずはぜひ気軽に相談してほしいと思っています。
丸本:残念ながらそろそろ終わりの時間が近づいてきてしまいました。改めて今日のお話を伺って感じたのは、やはりビジネスにはタイミングが重要になるってことですね。
村田:まさにその通りですね。
丸本:僕自身、広告プランニングやプロモーション企画などをしているので、その大切さを改めて実感できたことは、村田先生に相談して良かったことのひとつだなと感じています。そう考えると、占いって、あながちロジカルで現代的なものなんじゃないのかなと。タイミングの良し悪しで、ビジネスが大きく動くというのは明白なので。村田先生は、そういったタイミングを見極める専門家でもあるってことですよね。
村田:そうですね。事業そのものは、丸本さんをはじめとする世の中の経営者の方々が頑張ってやってらっしゃるので、あとは事業やサービスのスタートをいつにセッティングするのか、いつ世の中にリリースするのかなどのアドバイスを、私がさせていただければ。
丸本:これからも、何かあった時には相談させていただければ嬉しいです。
村田:ぜひ。武蔵野算命塾をうまく利用していただいて、丸本さんにも大成功していただければと思っています。……あ、余談ですけど、今日、丸本さんは天中殺の日ですよ(笑)
丸本:え!?そうなんですか?
村田:大丈夫です。天中殺は、最初に言ったように運気自体は低いんですが、何かを学んだりするのにはとてもいい日ですから。なので、今日の対談の中で何か得るものがあったのであれば、それは決して悪いことではありません。
丸本:インプットにはいい日なんですね。
村田:その通りです。丸本さんは普段のお仕事でずっとアウトプットを頑張っているわけですから、天中殺の時はぜひインプットに使ってください。逆に、プレゼンなどのアウトプットをする時には、タイミングを選ぶことが大切ですね。