占いコラム

コラム

2022.06.30

”学ぶ”ということ②

”同じことをする”とは、自分を変えた実績や、人を助けたことのある事実を確認して、「その人と同じことを繰り返す」ということです。

先日の「”学ぶ”ということ」のコラムで、”学ぶ”=”真似ぶ(まねぶ)”ということで、つまり”真似をすること”と述べました。

音楽や芸術でも、まずコピー(真似をする)から始まると思います。

 

「そんなことで本当に人生が変わるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、師匠も最初はそう思っていたそうです。

そして、”人生を変える方法”があるとしたら、滝に打たれる程度では足りないくらいの大変さと、先祖代々の土地を売り払ってでも足りないくらいの資金が必要だと思われていたそうです。

 

実際に、ある誰でも知っている先生などは、なにも教えていないのに、位を授けることで収入を得て、鑑定よりも、そっちがビジネスになってしまっているそうでして、そういう人も結構いるようです。

 

師匠はノリで、その場で大師匠に弟子入りしたものの、後になって考えたら「何をやらされるんだろう?」「費用はいくらかかるんだろう?」という不安が沸き起こったそうです。

サラリーマンの方は、あまり馴染みがないかと思いますが、師匠も事業の世界におられましたので、どこかの会社が開発した方法を使わせてもらったり、教えてもらったりすることが、どれだけ大変で、どれだけ費用がかかるのかを知っておられたからです。

「こんなもの、役に立つの?」という程度のノウハウや製品でさえ、びっくりするくらいのお金がかかります。

 

ちなみに、師匠の知人が、アルバイトではなく経営者として、ピザの生地の配合を教えてもらうだけ(作り方は別)で、30年前で50万円かかったそうです。

なぜ高額かといえば、自分で試行錯誤しなくても、売れているお店のビザの作り方が、その日からわかるからです。

有名ラーメン店で作り方を教えてもらうのにも、半年間無休で働いて、さらに高額が必要なところもあったりします。

 

それに対して、”人生を変える方法”や、”しあわせになる方法”ですから、当時の師匠の不安な気持ちも、ご理解いただけるのではないかと思います。

 

占い師になってから、他の占い教室の情報が入ってくるようになったそうですが、教えているのは占い師ではなく、教育された講師で、「プロの占い師なんかに会ったことがない」という人が大半で、内容も「そんなことでお金をとったらいけないでしょう?」というくらいお粗末で、”人生を変える方法”など、どこにも見当たりません。

「開業コース」とか「プロ養成コース」みたいな?ものはあるようですが、「そんなレベルで人を観てはいけないだろう」というものがほとんどで、しかしカリキュラムが終われば、今度は電話占いやチャット占いでデビューさせ、学校ビジネスで”集金”が終わったら、今度は占い師として稼がせるわけです。

ある四柱推命の勉強会などでは、数十万円で買わされるソフトが間違いを算出するくらいのデタラメさだったそうです。

きちんと教えられていないから、間違いにも気づかないわけで、ここまできますと「古い詐欺商法なのではないかな?」と思いたくなるものばかりというのがほとんどで、本物にあたるというのは至難の業なのではないかと思います。

私のところに”ご相談”として来られる方でも、学校に行っているという方が結構きますが、やはり同じような感じです。

 

占い業界のデタラメさの事実を暴露しているところは、なかなかないのかなと思いますので、今回改めて書かせていただきました。

ついでに申し上げておきますと、この範疇に入らない人は、今度は”神の使い”になって、さらに悪質なわけです。

ネットではそれが横行していて、プロフィールを見ますと(若いのに)「神の使い」や「アトランティスの元神官」といった類のオンパレードで、ネットをちょっと探せば、かるく3桁くらいの”特別な人”だらけで、笑ってしまいます。

私どもの依頼者の中でも、電話占いだけで100万円以上とられたという方がいますから、給付金詐欺の上をいくようなデタラメな世界です。

 

私がスタートした時に、そういうデタラメさは多少認識しておりましたが、師匠がそういう人ではないことはすぐにわかりましたし、何よりも自分がそういうものになってはいけないと心に決めてスタートしました。

脱落した師匠の弟子仲間が、大師匠の何倍もの相談料をとっているというお話も聞きましたし、師匠がお世話になった風水の先生の息子さんが霊感商法をやっていて、師匠の親戚の方が、その被害に遭われたということで、師匠は笑っておられましたが、誰が教えようと、人を騙すことにしか興味がない人は、普通にたくさんいるということです。

 

本題からずれましたが、”同じことをする”とは、自分を変えた実績や、人を助けたことのある事実を確認して、「その人と同じことを繰り返す」ということです。

そういう事実が確認できない人のいうことなんか聞いてはいけません。

お客さんは何も知らないことを言われているので、言葉巧みであれば、簡単に騙されてしまうわけです。

 

私にとって、占いのノウハウを実践することは、さほど大変ではありませんでしたが、そんな世界でもできない人はいるのです。

師匠の36人の弟子仲間は、「やってみだけれども出来なかった」のではなく、何もやらないで、大師匠の悪口だけ言いながら去っていかれたそうです。

だから何も起きないのは当然なのですが、どうも一瞬でガラッと変える魔法でもかけてもらえるのだと勘違いされていたようです。

そんなことは小学生でもわかりそうな話ですけれども。

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