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2023.03.17
占いを本気でとらえたとき③
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49日も50回忌までの年忌供養もやっていないのに、成仏したということなのだそうです。
師匠が叔父のお見舞いに行った翌日、東京に行く用があったので、朝、空港から、師匠の後に叔父を見舞った叔母に電話をしたそうですが、「昨日はすごく元気だったから大丈夫よ」と言われたので、「危ないなぁ」と思いながら、飛行機に乗ったそうです。
ガンの患者が急に元気になる時は危ないからです。
案の定、師匠が飛行機に乗っている間に、留守番電話が入っておりました。
師匠が移動中に亡くなったという知らせでした。
師匠はなんとも言えない気持ちになって泣きそうになりましたが、空港で泣くわけにもいかないので、すぐにお母様に電話をされて「実は叔父さんが亡くなったとき用の写経に六文銭(寛永通宝)を用意して机の中に入れてあるから、それを棺の中に入れてあげてくれ」と、大師匠から聞いていたものの、まだやったことのない処置をお母様に頼みました。
仕事で帰れなかったので、翌日の葬式にも出席できなかったそうですが、そこで驚くべきことが起きたそうです。
遺体を火葬して、焼けた遺骨をみた火葬場の人が「この人は、最近では珍しく大往生されたのですね」と言われたので「いやいや、この人は胃ガンが大腸に移転して亡くなったんですよ」と言いましたら、火葬場の人は「私は長い間、遺骨を見ているからわかるんだ」と遺骨に残るガンの痕跡を説明されましたが、そのどれも遺骨にはなかったそうです。
あとで大師匠に聞いたそうですが、これは亡くなったときに、写経でガンの痛みへの執着を消しているので、遺骨に現れないのだそうです。
つまり、49日も50回忌までの年忌供養もやっていないのに、成仏したということなのだそうです。
師匠はますます「とんでもない世界まで来てしまった」と思われたそうです。
つづく
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