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2021.08.19

愛犬の死

算命学的に考えれば、人間は「残すため」に生まれてきております。 業績でも、財産でも、生き方でも、弟子でも、人間は「残す」ことに意味があるのです。

先日、師匠の愛犬が亡くなりました。

子供の時から師匠のもとにきて13年、これまで飼った犬の中では、一番の長生きだったそうです。

 

人間には、機嫌の悪い時もありますが、犬にはそれがないので、いつも「気に入ってもらおう」「可愛がってもらおう」と精一杯生きました。

人間でいえば70歳近い高齢になりますので、最近は、あちこち悪いところが出て、病院続きだったそうです。

師匠は「もう長くはないかな」と思われていたそうですが、普通に夕食を食べて、水を飲んで、自分の部屋には歩いて行きましたが、途中の洗面所に倒れていたそうです。

見つけた時は、まだ息があったそうですが、大好きな奥様と娘さんに看取られて息を引き取ったそうです。

心臓発作が起きていたようですが、最後に苦しまなかったので、静かな最後だったそうです。

 

いつも一緒に過ごしておりましたので、師匠も思い出が多いそうですが、師匠が帰宅すると、いつも迎えにきてくれて、一度は抱いてくれとせがむのが日課だったそうです。

そして夕食の時には、いつも呼びに来て、食事中は、師匠の隣にじっと座っていたそうです。

そういうことを思い出されると、涙が溢れるばかりだと師匠は仰り、これまでの感謝を遺体に告げられたそうです。

 

子供の頃から持病を持っていたこともあって、よく大師匠に相談されたそうですが、動物は「もっと生きたい」とか「もっと元気になりたい」とか思うことはなく、与えられた命で精一杯生きようとするだけだそうです。

そういう意味では、10年くらい前は、本当に死ぬんじゃないかと思っていたそうですが、それを乗り越えたからといっても何も変わることなく、ただ「普通」に生きていたそうです。

 

動物にも人間にも必ず寿命があって、当然、犬の方が短いわけですが、その間に、お互いにいい関係を築ければいいわけで、師匠と愛犬はそれは出来ていたのが、せめてもの救いだったと仰っておられました。

 

算命学的に考えれば、人間は「残すため」に生まれてきております。

業績でも、財産でも、生き方でも、弟子でも、人間は「残す」ことに意味があるのです。

ですから、何も残すものがない人生は、意味がないと考えます。

私どもは、何も残すものがない夫婦が相談にきますと、ペットを飼うことをお勧めします。

その命を助けることが「残す」という役割を演じているので、人生が円滑になるからです。

 

でも相手は言葉も喋れませんので、コミュニケーションを保つまでは、結構大変ですから、簡単な気持ちで飼って、放棄することだけはしてはいけません。

いつも語りかけて飼うと、いつの間にか、立派な家族の一員になりますよ。

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