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2023.03.23

夢は正夢

「夢は誰にでも見れる」と言いますが、それは誰にでも実現できるわけではありません。 夢を本気で見ているかどうかだと思います。

日本中を大熱狂させたWBCは、日本の劇的な優勝で幕を閉じました。

今大会の特徴は、野球ファンだけでなく、多くの人を巻き込んだ大会になったということです。

街を歩いている普段なら野球を見ていない女の子までが熱狂しておりました。

 

そういう光景を見ていると、2019年ラグビーワールドカップを思い出しました。

あのときも、ルールもよくわからないスポーツに、多くの人が熱狂し、熊本の試合に累計で7万人近く集まったことにはビックリしました。

10年前なら、世界で相手にもされなかった日本代表のひたむきな姿が、多くの人の胸を震わせたようです。

ルールなんか知らなくても、会場に足を運んだ人がたくさんいました。

その感動が、今回のWBCで蘇りました。

 

今回の大会を盛り上げたのは、メジャーリーグに行っている日本人選手が参加したことです。

過去の大会では、いくら優勝しても、メジャーの選手が出ていなかったし、開催国のアメリカもメジャーの選手は数人しかいなくて、本当に世界一を決める大会であったかどうかは、正直疑問でした。

それが今回は、ダルビッシュ選手、大谷選手をはじめとするメジャーリーガーも参加し、決勝の相手だったアメリカは全員メジャーリーガーを揃えてきたということで、開催前から、かつてないくらいに盛り上がりました。

 

「夢は正夢」という言葉があります。

今回のWBCの日本代表の栗山監督が、色紙に書く言葉だそうです。

「夢を見ることは誰にでもできるけれど、それを正夢(現実化)にできてこそ意味がある」という意味だそうです。

栗山監督は、去年の秋に監督就任が発表された時から、優勝を目指して動いていたそうです。

どこかのスポーツみたいに、電話で海外組を試合の数日前に呼ぶのではなく、自ら海外に出向いて出場を依頼しました。

「栗山監督がアメリカまできて『WBCに出てください』ではなく『出なさい』と言われたので、断る選択肢はなかった」とダルビッシュ選手が言っておりました。

驚いたのは、今回のメンバーが発表されるまで知らなかった、ヌートバー選手の家族とまで会っていたことです。

すべては「夢を正夢にする」ための行動でした。

 

大谷選手は「二刀流をなぜやるか?それは勝つためなんだ。それで勝ったら、二刀流が正しかったことが証明される」と言われたそうです。

そのとき、大谷個人のセールスポイントだった”二刀流”が、日本の世界一になる武器に変わったのです。

そういう「Dream Chips(夢のカケラ)」を集めた結果が「世界一」という大きな絵になったということです。

 

「夢は誰にでも見れる」と言いますが、それは誰にでも実現できるわけではありません。

夢を本気で見ているかどうかだと思います。

私どもがよく「人生を変えよう!」と言いますが、それを耳で聞いて済ませているか、心で聴いたのかの違いなのです。

それを教えてくれた、栗山監督の言葉でした。

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