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2022.02.14

運命を変えよう!

そういう努力が、実は”運命を変える”コツであることを、ロコ・ソラーレの選手たちは教えてくれました。

北京オリンピックは始まる直前に、NHKで「”運命を変えよう!”〜カーリング日本代表決定戦の裏側」という番組がありました。

内容は、カーリング女子の日本代表決定戦で、ロコ・ソラーレと北海道銀行との激戦のドキュメンタリーでしたが、これが素晴らしい内容だったのでご紹介いたします。

 

ご存知のように、ロコ・ソラーレは、平昌オリンピックで銅メダルを獲得して人気が出たチームですが、今回の北京オリンピック出場をかけて、北海道銀行と代表決定戦で対戦しました。

ロコ・ソラーレも北海道銀行も、全員が北海道北見市出身で、小学校の頃から知っている仲間同士で日本代表を争うことになりました。

 

先に3勝した方に代表権が与えられるという試合で、北海道銀行が先に2勝して大手をかけました。

第3戦は2時間後という、過酷な状況の中でドラマは始まりました。

 

2時間の休憩の中で、ロコ・ソラーレは敗因の分析を始めます。

そして「自分たちは、何も間違っていない」という結論に辿り着きます。

でも勝てない。

「これは、きっと神様が自分たちに、味方してくれていないからだ」ということに気づきます。

 

普通なら、ここで諦めてしまうところですが、ロコ・ソラーレの選手たちは、「神様が味方してくれないのなら、自分たちの力で勝とう」と決心するのです。

「そのために何をすればいいか?」という話をしたときに、ロコ・ソラーレの選手たちは「自分たちらしくなかった」ということに気づきます。

”笑顔が可愛い”というマスコミの勝手につけた印象に合わせようとして、本当は悔しかったり、悲しかったりしたときも、笑顔を見せようとしていたことに気づきます。

それは「決して自分たちではなかった」ことに気づき、「喜怒哀楽の感情を素直に出そう」という結論に辿り着きます。

 

こうして迎えた第3戦から、ロコ・ソラーレは見事に生まれ変わります。

 

「運命を変えよう!」を合言葉に戦いに入ったわけですが、「喜怒哀楽をはっきりしよう」と臨んだはずなのに、「すべて受け入れる」という気持ちを持った途端、なんと笑顔が増え始めます。

失敗したら「悔しい!」と大声で叫び、いい結果が出たら、小さなことでも大喜びしていると、状況がだんだん変わっていきます。

奇跡的なショットの連発で第3戦をとってから巻き返し、第5戦も奇跡のようなショットで勝利してしまうのです。

 

「彼女たちは、何かを掴んだな」と思って番組を見終えたのですが、北京オリンピックに入ってからも、この勢いは続いているようで、第1戦は平昌オリンピック金メダルのスウェーデンと熱戦を繰り広げ、第2戦はソチオリンピック金メダルのカナダに勝ち、第3戦のデンマーク戦は最後の1投で大逆転し、第4戦のROC戦も途中まで競り合いましたが、最後はダブルスコアの大差で勝ちました。

 

この戦い方は、運命を逆転するヒントが、いっぱい詰まっております。

それは、小さな結果を大事にすること、喜怒哀楽を認めて次に繋げること、などです。

一番間違えやすいのは、”いい結果だけ気にして、悪いことは忘れよう”とすることです。

これは1度なら通用するのですが、2度目は通用しないのです。

人間はそれほど強くはないからです。

いい結果と悪い結果は表裏一体ですから、その時の悔しさを持たないと、次の結果につながらないのです。

喜怒哀楽があるから人間なわけで、その中から怒と哀をとって、喜と楽だけ残したら、ただのバカなのです。

 

よく神様が「人間らしく頑張りなさい」と言われるのは、「都合よく考えなさい」ということではなくて、「喜怒哀楽をすべて受け入れなさい」ということなのです。

そういう努力が、実は”運命を変える”コツであることを、ロコ・ソラーレの選手たちは教えてくれました。

本日も中国に勝ったようです。

北京オリンピックの今後の戦いに期待したいと思います。

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