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コラム
2019.11.25
大師匠が残してくれたもの
大師匠は、ご自身では何も取り柄のなかったと仰る私の師匠に、人の道と生きる世界を教えてくれました。そして、師匠も今、あの時の大師匠の気持ちが理解できたそうです。 学べるだけ学んでください。 人生なんて、神の瞬き1回の間、あっという間です。
武蔵野算命塾の会員の皆さまにはお伝えしておりましたが、先日、大師匠が亡くなりました。
大師匠が亡くなられて、数日が経ち、少し心が落ち着いて来ましたので、皆様にお伝えしておきたいことを書いておこうと思います。
大師匠と私の師匠とは、亡くなる2ヶ月前にお話されたのが最後になったそうですが、大師匠からいつもと違う空気を感じ、師匠は心配していたそうです。
来年のことをお話していたそうですが、大師匠は不安を口にされていたそうです。
あんなに弱気の大師匠は初めてだった、と師匠は言っておりました。
大師匠は体調が悪かったので心配はしていたそうですが、大師匠ご自身はこの時に何かを感じていたようです。
亡くなることは人間にとって避けられない、いつかは誰しも経験しなければならないことなので、ある意味で覚悟はしておりましたが、約10年ほど前に大師匠の師匠(私からみて師匠の師匠の師匠)が亡くなられたときに、大師匠が師匠に言われたということを思い出しました。
大師匠は、ご自身の師匠が亡くなる寸前にお母様を亡くされていたのですが、「自分の師匠が死んだときに、あんなに(親のとき以上に)抜け殻のようになるとは思わなかった」、そして「学べるうちに学びなさい」「私も、いつまでもこの世にいるわけではないんだよ」と言われたとき、私の師匠は、大師匠もいつか亡くなると覚悟をされたそうです。
それから10年。
昨年末、師匠は大師匠から初めて褒められたそうです。
それは「まだまだだけど、私と同じ年になったら、間違いなく私を超えているだろう」というものだったそうです。
師匠が大師匠の弟子になってから、褒められたのはこの1度きりだそうです。
ここだけの話、師匠の宿命を観れば「人から褒められることはない」と書かれているというオチがあるのですが。。
大師匠は、ご自身では何も取り柄のなかったと仰る私の師匠に、人の道と生きる世界を教えてくれました。そして、師匠も今、あの時の大師匠の気持ちが理解できたそうです。
学べるだけ学んでください。
人生なんて、神の瞬き1回の間、あっという間です。
すべては、次の人生のためです。
師匠も、そして私も、いつまでもこの世にいるわけではないのですよ。
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