原因から考えれば、改善しなければならないのは、子供よりも親なので、余計に始末が悪いわけです。
占いでは、自殺の可能性がある子は分かりますので、気づいたときは注意してあげるのですが、信じたくないのか、信じられないのか、過去にそういう話をしても、改善に踏み切る人はいませんでした。
当然、ドラマでは学校に行ってくれないと困るので、そうなってしまうのでしょうが、問題は、このドラマを観ている人、特にこういう問題の当事者の親も、それを信じ込んでしまっているということなのです。
”親が変われば”という起死回生の手段はあるのですが、”変われる親”は少なく、(簡単なのに)たった数日で「無理です」と諦めるので、結果的に変わることができた親子は少なく、解決事例は少なくなります。
天中殺の結婚で生まれた子は、反抗期に問題行動を起こすのが普通です
言った通り、そんな子が生まれて「なんとかして」というご相談を持ち込まれることはありますが、残念ながら、医学的にも、一度損傷を受けた脳が回復することはありませんので、治すことはできません。
私どもも占い師として、いろいろなご相談を解決するという仕事をしていますから、こういう問題を回避する方法は知っているのですが、今回のこの親には無理です。 だって、子供を叱って(怒るとは違います)育てたことがないのですから。 聞いてみたら「なぜ、わかるんだ」と言われたそうです。
私どもは、親や先生に反発している子の相談を受けたときは、お墓を正しい形に改善してもらって、お墓参りに行くところから始めさせます。
USJやディズニーランドもいいのですが、節分の豆まきやお花見というのはもっと大事で、こういう自然を仲立ちにした行事をやっていないと、親の心を離れやすい子になります。
それ以降は、全く泣かなくなったのですが、一件落着、子供の勝ちに終わりました。
生まれつき好き嫌いのある子はいないので、好き嫌いは親が作ります。
これは、いつ生まれた誰が住むのかを無視して、家族構成も聞かないで家相を鑑定しているのと同じですから、なんの意味も無いと思います。
天中殺の結婚は、必ず良い状況は作ってくれませんから、その中に子育てが含まれても、なんの不思議もありません。 親の結婚の問題は、自分たちだけではなく、子供にまで影響してきます。
そういう子の家庭の子は「親の言うことを聞かない」「親を尊敬していない」わけで、そういう家はお墓参りに行っていない、年忌供養をやっていない家に多いのです。
これに対して「退治」は「治めて退ける」こと。 つまり、鬼が謝ったら許したということです。 悪から善へ、陰から陽への転換です。
長年こういう仕事をしておりますと、こういう共通項に気づいてくるのですが、問題のある家庭は、他人の家庭と比較することはないし、ましてや親の育て方の問題になどしたくないわけですから、自分なりの根拠のない理屈のせいにしてしまいます。 人間は環境の動物ですから、環境を変えれば変わります。
これによって、自分より目上や年上の幸せを願う心ができるので、親や先生に暴言を吐かなくなった子はたくさんいます。
親のさらなる間違いは、「この子は、いつか気づいて立ち直ってくれる」と信じ込んで、それで自分を慰めていることです。 そんなことは、実際にはありません。 その秘密は「引きこもりは50代が1番多い」というデータが教えてくれます。
多くの親は、そういう子の写真を見せただけで、「うちの子は病気ですよね?」と言ってきます。 これは、不登校だろうが、家庭内暴力だろうが、成績が悪いことでさえも病気のせいにしたがるのです。 本当は、病気のせいではないとわかっているのです。 でも、躾のせいにしたくないために、病気であって欲しいのです。
問題は、皆さんが「思春期=第2次成長期=反抗期」という、扱いにくいときになって子育てに悩むことなので、3歳から5歳の時に「友達のような親子になろう」なんていう迷いさえ起こさず、きちんと親子の立場を理解し合える躾さえしていれば、悩むことなんてないわけです。
「この先生達は、偉そうなことばかり並べて、現場に行っていないんだな」と思いました。 現場はこうなのです。 理想ではないのです。 それがわかっていないから、こういう馬鹿な発言をするのです。 子育ては、学芸会ではなく真剣勝負なのです。
やりたいことを止められて、子供が泣き出すのは当然なのです。 泣くことは仕方ありません。 泣き方の問題なのです。 泣き止まないことが問題なのです。 泣くことで、親を思い通りにしようとしているのです。
お母さんの「ダメ!」に対して駄々を捏ねる子と、それを一生懸命言葉で説明している親の光景を見かけますが、あれはほとんど無駄です。 ましてや「友達のような親子」なんて、楽しいのかもしれませんが、人間形成には邪魔になるだけです。
結婚がどうであったのかということについては、なるべく早く知っておいた方がいいと思います。 対処方法があるからです。